プロジェクションマッピングとARを掛け合わせた没入体験をstuがプロデュース デジタルデバイド解消をテーマとした体験型イベント KDDIコンセプトショップGINZA 456にて開催
~平成を懐かしむと共に、ちょっと先のミライを知る~
株式会社stu(本社:東京都渋谷区、CEO:黒田貴泰、https://www.stu.inc/) は、KDDIのコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」(以下 GINZA 456)にて開催される、デジタルデバイド解消(デジタルを使ったあらゆる格差の解消)をテーマとした体験型イベント『デジタルコネクションストーリー~平成ノスタルジーと村のミライ〜』(以下 本イベント)において、プロジェクションマッピングとARを掛け合わせた没入体験および施設全体のプロデュースを行いました。
stuでは、GINZA 456においてKDDIと共創しながら、体験設計やコンテンツ開発をはじめとして施設展示のプロデュースを行ってきました。2022年春より「願いツナグサクラ」、「願いツナグ星空」、「ととのう宇宙ラウンジ」と幅広いテーマでイベントを開催。2023年7月には、KDDIが取り組んでいる環境への取り組みとしてカーボンニュートラルをテーマにした体験型イベントのプロデュースを行い、親子連れを中心に多くの方にご来場頂きました。
前回に続き、今回も社会課題をテーマとして、体験設計やコンテンツ開発、施設展示のプロデュースを行いました。昨今、行政におけるデジタルサービスの導入・活用においては、地域住民がデジタルを使いこなす必要がある一方で、さまざまな格差によりデジタルに触れる機会が不足し、十分にサービスの恩恵を受ける事ができないデジタルデバイド層へのサポートが課題となっています。このような状況に対し、KDDIでは老若男女誰もがデジタル化の恩恵を受けられる社会の実現に向けた取り組みを全国各地で実施。stuではこのようなKDDIの取り組みに共感し、情報格差を身近な問題としてより多くの人に知ってもらうこと、また誰もがデジタ化の恩恵を受けられる社会を感じていただくことを目的に企画を考案。エンターテインメントとして楽しめる体験型コンテンツを開発しました。
ちょっと不便で懐かしい「平成ノスタルジー」の世界でデジタルデバイドを知る
普段はあまり意識することがないデジタルデバイドについて、より多くの人に興味を持ってもらい、エンターテインメントとして楽しみながら理解を深めることができる体験の提供を目指して企画を考案しました。地下1階コンテンツにおいては、平成から現在、未来へと時空を超えた旅のストーリーを軸に、さまざまな要因で生まれる情報格差を地域と世代の2つに整理し、地域と都会で起こりうるデジタルデバイドやデジタルデバイドが解消された未来を描いています。
「懐かしさ」や「あるある」など共感を盛り込んだストーリー
渋谷を舞台にした平成のシーンにおいては、当時よく見かけた光景を盛り込んでいます。例えば、ポケベルを持っていながらも待ち合わせでなかなか出会えずにいるカップルや、ガラケーの電波状況が不安定な時に「バリ3」と呼んでいた電波状況が良いエリアを探したりなど、多くの人が経験した「あるある」を散りばめることで共感や懐かしさを感じさせるストーリーにしています。それに対し、ちょっと先のミライの村のシーンでは、KDDIの取り組みをインタラクションを交えて分かりやすく描いています。例えば、交通手段がなくて困っている人に触れると映像が流れ出し、次世代の配車サービスにより地域の交通課題が解消されて暮らしが豊かになった未来の様子を見ることができます。さらにARデバイスをかざすと詳しい解説が表示され、知識を深めることができます。このように、平成から未来まで時空を超えた旅をしながらデジタルの進化による利便性やコミュニケーション向上について楽しく知ることができるよう企画を考えました。
プロジェクションマッピング×ARの没入体験
壁3面と床1面を映像で囲まれたプロジェクションマッピングによる没入空間は、当時の様子を再現した平成の渋谷と、山々が連なる自然豊かな地域の風景を中心に、高精細3DCGで表現しています。なかでも「平成ノスタルジー」の世界観の作り込みでは、渋谷の街の広告や看板、若者のファッションなど当時のデザインを踏襲し細部までこだわっています。また今回初となる試みとして、プロジェクションマッピングとARを掛け合わせた没入体験を実現。渋谷の空間にARカメラをかざすと、平成文化のひとつでもあり当時使われていた絵文字や顔文字などのアイコンが仮想空間上に出現し、空間を華やかに彩ります。現実空間の壁面だけでなく、ARを使うことで仮想空間への没入感が高まり、より世界観が楽しめる仕掛けを考えました。さらに、ARカメラを使って渋谷の空間の中で記念撮影をすることができ、体験したことを思い出として写真にして持ち帰っていただけます。
施設の体験価値向上に向けた取り組み
体験設計として、施設のエントランス、地下1階、1階の展示までの導線において、それぞれ「興味を持つ」「楽しむ・感じる」「知る・考える」を役割として演出およびコンテンツを考案しています。今回、GINZA 456において体験型イベントを継続している中で得た気づきをもとに回遊施策を強化しました。エントランスにて体験型イベントの概要説明や楽しみ方などを記載したパンフレットを配布したり、ディスプレイでのフロアガイド表示などを通して来場者のさらなる体験価値向上に努めています。
「デジタルコネクションストーリー~平成ノスタルジーと村のミライ~」概要
GINZA 456の地下1階と1階を活用した2部構成展示になっています。地下1階では平成のノスタルジーとデジタルデバイドが解消されたちょっと先のミライを感じられます。1階では平成の携帯電話展示やデジタルデバイド解消に向けたKDDIの取り組みの詳細を紹介します。
(1) 地下1階「時空を超えてデジタルがつなぐ物語の中へ」
地下1階では、映像で囲まれた空間と、触ると不思議な変化が起こる壁や、のぞくと説明が浮かび上がるARカメラで没入感のある体験ができます。平成の街からタイムスリップし、シーンが村に変わり、そのミライの姿を体験いただけます。
【触ると反応する壁面】
壁面映像は、お客さまの動きに反応して変化します。壁面を触ると映像が大きく浮かび上がります。
【ARカメラ】
ARカメラで壁面の吹き出しをのぞくと、平成を象徴する懐かしいシーンや、デジタルデバイド解消に向けた取り組みに関する解説がスマートフォンの画面上に浮かび上がります。たとえば、物流ドローンや、スマート農業の取り組みが学べます。また、平成の絵文字がAR上に表示されており、ノスタルジーを感じる記念撮影もお楽しみいただけます。
(2) 1階「全国に広がるKDDIのデジタルデバイド解消の取り組み」
1階ショールームでは、地下1階で体験したデジタルデバイド解消について、KDDIの取り組みを通して詳しく紹介します。開けると音が鳴る仕掛けを施した全長2mほどの扉を設置。扉を開けることでデジタルデバイドの垣根を越えていくという思いを込めています。ここでは、KDDIが取り組んでいる重点事例として、高知県日高村のスマートフォン普及率100%を目指す「村まるごとデジタル化事業」や、品川区児童見守りシステム「まもるっち」など、取り組みについての詳細な説明を見ることができます。
(3) 1階「平成のケータイ史」
1階のエントランスには、歴代の携帯電話を陳列し、携帯電話の変遷と進化が分かるミュージアムのような空間を創出しています。1999年代〜2000年代で4つのカテゴリに分け、ガラケーをはじめ、デコ電やデザインケータイなど懐かしい携帯電話端末を展示しています。また、通り行く人の興味を引くアイキャッチとして、季節性を感じさせる雪だるまや雪化粧をした木々を造作として展示し、冬を迎える銀座の街に華やかさを演出します。
開催概要
開催場所:GINZA 456 Created by KDDI(東京都中央区銀座4丁目5番6号)
開催期間:2023年11月2日~終了時期未定(2024年春頃予定)
営業時間:10:30~20:00(B1最終入場 19:15)
参加方法:事前予約は不要で、すべて無料で体験いただけます。
詳細は公式WEBサイトにてご確認ください。(https://ginza456.kddi.com/contents/digital_divide/ )
■「GINZA 456 Created by KDDI」について
お客さまの想像を体験に変え「おもしろいほうの未来」が体感できるコンセプトショップです。KDDIの技術や取り組みを映像空間や展示でお楽しみいただけます。
公式サイト:https://ginza456.kddi.com/
■株式会社stuについて
stuは、「エンターテインメントの再発明」をミッションに掲げ、ボーダーレスなアイデアを創出するクリエイティブチームを中心に、5G、XR、メタバース領域のエッジテック事業と、ライターズルームやプレビズといった世界基準の映像制作ワークフローを導入したコンテンツ開発事業を掛け合わせ、エンターテインメントの新時代を創造する企業です。
公式HP:https://stu.inc/
公式Twitter:https://twitter.com/stuinc_