世界への発信を視野に入れたコンテンツの制作から映像クリエイターの育成まで行う共同事業体「クリエイティブコンプレックス」を設立

株式会社ｓｔｕ、松竹株式会社、東急株式会社、株式会社ＮＨＫエンタープライズ、株式会社ビットメディア（以下、参画企業5社）は、日本のコンテンツ産業の持続的な発展に寄与することを目指した共同事業「クリエイティブコンプレックス」（以下、本事業）を設立しました。本事業では、実践のための拠点として「DOTS&LINE STUDIO」（以下、本スタジオ/読み：ドッツアンドラインスタジオ）を実装し、世界への発信を視野に入れたコンテンツの制作に取り組み、さらには、拡大するコンテンツ市場で世界的に活躍するクリエイターの育成までを担う、日本におけるコンテンツ産業の拠点づくりを目指します。

昨今、映画や音楽といったコンテンツ産業は、デジタル時代において高い潜在力を持つ成長産業とされている一方で、制作工程における業務効率の低さや人材育成システムの不備が課題となり、世界への発信を目指して日本国内で制作されるコンテンツの数は限られ、コンテンツ市場における日本の成長率は世界において低位であることが懸念されています。

本スタジオは、一般的に複数のスタジオを利用して行われる映像編集作業の一連の流れをワンストップでカバーできる設備を有し、AI生成や自動マスク生成をはじめとする独自開発機能を持つことから、映像制作ワークフローの効率化および省人化に貢献し、ポストプロダクションで重視される制作時間の短縮に寄与します。また、映像制作のニーズに対応する独自技術と開発機能に加え、参画企業5社がさまざまな知見やアセットを掛け合わせることで、映像編集スタジオとしての機能に留まらない多彩なソリューションの提供も可能となります。さらに、本スタジオ内でセミナーやコンテストを開催することで、実践的な教育・研究の場の提供とクリエイターコミュニティの形成を促し、日本国内にとどまらず、世界で活躍するクリエイターの成長を支援する育成環境を整備します。

本事業が世界への発信を視野に入れたコンテンツやクリエイターを輩出する一大拠点となり、日本のコンテンツ産業の持続的な発展に寄与することを目指していきます。

※ ポストプロダクションとは、映画の製作における撮影後の作業や、作業を行うスタジオ、制作会社を指す

■DOTS&LINE STUDIO について

DOTS&LINE STUDIOは、最先端の設備、技術、機材、クリエイターたちが集まり交流し、世界への発信を視野に入れたコンテンツの制作に取り組み、さらには、拡大するコンテンツ市場で世界的に活躍するクリエイターの育成までを担う、日本におけるコンテンツ産業の拠点となることを目指します。

1. 本スタジオの特徴

・オフライン、オンライン編集(※1)、カラーグレーディング(※2)、MA(※3)、制作した映像の試写までの映像編集作業の一連の流れを、本スタジオ内の3つの部屋を通じてワンストップでカバーできる設備を有し、最新の機材やAI生成、animation(※4)、自動マスク生成(※5)の運用など独自開発機能を保有しています。

※1 オフライン編集は映像のタイミング、長さなど、映像をつなぐ作業。オンライン編集はVFXなどのエフェクトを追加する映像加工作業。
※2 映像に対して色彩補正を加える作業。
※3 Multi Audioの略。映像にセリフやナレーション、効果音などを加え、音の最終仕上げを行う作業。
※4 複数の静止画像などを1コマずつ動かして動きを作る作業
※5 特定の範囲を選択して範囲内の映像を編集するマスクをAIによって自動生成する技術

・参画企業5社の連携により、さまざまな知見やアセットを掛け合わせることで、スタジオとしての機能に留まらない多彩なソリューションや協業機会の創出が可能となります

・本スタジオ内でセミナーやコンテストを開催することで、実践的な教育・研究の場の提供とクリエイターコミュニティの形成を促し、日本国内にとどまらず、世界的に活躍するクリエイターの成長を支援する育成環境を整備します。

・最前線で活躍するプロフェッショナルやクリエイターが本スタジオに所属し、相互にフィードバックをすることでクリエイターの挑戦、成長を促進します。

2. アライアンスパートナーズ

「グローバルでのクリエイターの活躍を支援する環境・クリエイター育成システムの構築・グローバルヒットコンテンツの創出」という理念のもと集まった、株式会社stu、松竹株式会社、東急株式会社、株式会社NHKエンタープライズ、株式会社ビットメディアの５社による共同事業体「クリエイティブコンプレックス」により、本スタジオの運営を行います。

3. 本スタジオ内設備

・EDIT　ROOM – 1
設備：Apple Mac Studio / Sony Bravia XRJ-65X90L / EIZO CG2700S / Sony BVM-HX3110

・EDIT　ROOM – 2
設備：Apple Mac Studio / Sony Bravia XRJ-85X90L / EIZO CG2700S

・EDIT ROOM – 3
設備：Apple Mac Studio / Sony Bravia XRJ-65X90L / EIZO CG2700S / Sony BVM-HX3110

4. 今後のステップ

 まずは「Phase.1」として本スタジオで実績、成果を積み上げていき、将来的には「Phase.2」として大型施設への移管と事業規模の拡大を構想しております。

※上記は本ニュースリリース発信時点の計画であり、変更となる可能性があります。

■参画企業５社について

・株式会社stu
stuは、「エンターテインメントの再発明」をミッションに掲げ、ボーダーレスなアイデアを創出するクリエイティブチームを中心に、5G、XR、メタバース領域のエッジテック事業と、ライターズルームやプレビズといった世界基準の映像制作ワークフローを導入したコンテンツ開発事業を掛け合わせ、エンターテインメントの新時代を創造する企業です。
公式HP：https://stu.inc/

・松竹株式会社
松竹グループは、映像事業、演劇事業、不動産・その他事業の3つを主体とする、総合エンタテインメント企業グループです。1895（明治28）年の創業以来、演劇と映画を中心とした、健全な娯楽の提供を行っており、一人でも多くのお客さまに「夢」と「感動」というかけがえのない価値をお届けすることを目指しています。
公式HP：https://www.shochiku.co.jp/

・東急株式会社
222社5法人（2023年3月31日時点）で構成される東急グループの中核企業として、「美しい時代へ」というグループスローガンのもと、「まちづくり」を事業の根幹に置きつつ、 長年にわたって、東急線沿線を中心としたお客さまの日々の生活に密着したさまざまな領域で事業を進めています。
公式HP： https://www.tokyu.co.jp/

・株式会社NHKエンタープライズ
“Enterprises for All”-冒険、創造、貢献-を理念に、放送、デジタル、イベントなど、NEPのあらゆるコンテンツの「総合力」を結集。日本のみならず、世界の人々の心に明かりを灯し、心と心をつなぐ、コンテンツの新しい価値の創造を目指しています。

公式HP：https://www.nhk-ep.co.jp/

・株式会社ビットメディア
インフォシティグループの１社。クラウド編集機能を駆使した映像配信基盤、サーキュラーエコノミーを実現するエコポイントプラットフォーム、さらに電力×IoTのクラウドサービスを推進、5G/6Gといった次世代通信技術を駆使し、エンターテイメントから地域社会課題解決まで、創造的なサービスの継続提供を目指しています。

公式HP：https://www.bitmedia.co.jp/